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本日の更新

2016/08/20 Sat 23:48

こんばんわ~へいぞです。

今日の更新は「おさぼく」の再掲載です。
この小説は、「ラブファイト」をテレビで観て、ボクシングをしている幼馴染の男女の関係もいいなぁと思い書きました。
昔に書いた「リングに上がる少女」の設定も気に入っていたので幼馴染同士の話ということで、取り入れて作りました。
再掲載の準備をしながら気になったのは、ヒロインの遥花の名前が「リングに消えゆく焔」のヒロインと同じ名前なんですよね。
同じ名前だと紛らわしいので、「おさぼく」のヒロインの名前はいずれ変えようと思います。ヒロインの名前のネタがだいぶ枯れてきているので、結構悩んでます(笑)
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おさぼく」

2016/08/20 Sat 23:41

「おさぼく」2012年掲載

幼馴染の遥花は俺と同じボクサーの道を選んだ。連戦連勝でスターの道を歩む遥花の前に立ちはだかったのは・・・。



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小説・おさぼく | コメント(2)

本日の更新

2016/08/16 Tue 21:09

こんばんわ、へいぞです。
今日の更新は「だから少女はリングに立った」の再掲載です。

再掲載するにあたって五年ぶりくらいに読み返しましたけど、当時の自分の文体にびっくりしてしまいました。当時好きだった作家さんの影響をだいぶ受けていたみたいです。たぶん、十代の少女の心情をリアルにポップに描きたくてこういう文体で書こうとしたんでしょうね(できたかはともかく・・・)。唯一の一人称であることからちょっと異質な作品かもしれません。これはこれでこの作品にしかない味わいがあって良いかなと読み返して思いました。それから文章は少し手直ししました。
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「だから少女はリングに立った」 2010年初掲載

初めてプロのボクシングのリングに上がる10代の少女の物語。

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小説・だから少女はリングに立った | コメント(0)
こんばんわ、へいぞです。

昨日完結した「リングに消えゆく焔(ほのお)」ですが、最後まで読んでいただいてありがとうございました(^^)
この作品は綺麗に完結しているので続きを書くことはたぶんないと思いますけど、遥花とエリカに関して、頭の中でビジュアルはだいたい出来てるので、いつか彼女らの絵を描きたいと思ってます。今は絵を描ける環境が整ってないのでいつになるかは分からないですが、気長に待ってもらえたらと思います。忘れたころになるかもしれません。衝動に駆られて違う小説のキャラを先に描いてしまう可能性もなきに・・・。
それと、来週から過去に書いた小説をアップしていこうと思ってます。

最終話も拍手ありがとうございました。コメントには返信させていただきました(^^)
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編集後記

2016/08/12 Fri 17:05

こんばんわ、へいぞです。

今日の更新は「リングに消えゆく焔(ほのお)」の最終話です。
気づいている人もいるかもしれませんが、今回の作品は擬音を一度も使わずに書きました。
意識して描いたわけではないんですけど、これまでと違う試合の表現をしたいと思っていたら自然とそうなりました。
これまでいくつもの小説を書いていてマンネリを感じていたので新たな楽しみ方をしたい思いがあったんですね。
僕自身は新鮮な気持ちで書けたし、読んでいる人たちにとってもこれまでの小説とは違う楽しみを味わえてもらえたらうれしいです。

拍手ありがとうございました。コメントには返信させていただきました(^^)
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 遥花はドアをノックして、会長室の中に入った。この部屋に入るのはおろか、ジムに来ることさえ三週間ぶりだった。
 エリカとの試合が終わって以降、生活からボクシングを遠ざけていた。
 机に座り書類に目を通していた祥三が顔を上げこちらを見る。
「どうした、急に。気持ちの切り替えでも出来たのか」
 祥三は珍しく愛想笑いをみせた。他の人では気付けないほどぎこちなく微かな笑みだった。
「あたし、ボクシング辞めるから」
 祥三が真顔になり、左右の掌を組む。
「そうか・・・分かった」
 祥三はそう言っただけで口を閉じた。
「ねぇ・・・止めないの?」
「あぁ・・・遥花が望んでいるのなら止められないだろ」
「そぅ・・・」
 遥花は下を向く。
「遥花・・・」
 遥花は再び祥三の顔を見た。
「これまでありがとう」
 祥三は優しい目をしていた。
「それとな・・・すまなかった」
 祥三が左右の掌を組んだまま、頭を下げる。
「俺はお前を気持ちよくリングに上げられなかった。申し訳ないと思ってる」
「何のこと?」
「好きじゃなかったんだろ、ボクシング」
 遥花の表情が固まった。
「気付いてたんだ・・・」
「俺はボクシングが好きでもないお前をリングに上げちまった。何度ももういいという気持ちになった。でも、やっぱり言えなかった」
 祥三が目を瞑り口元に笑みを作る。
「見たかったんだ、遥花が世界チャンピオンになるのを」
「お父さん・・・ゴメンあたし誤解してた。お父さんはあたしにジムの借金を返すことを期待してたと思ってた」
「いや、どちらにしろ、ボクシングが好きじゃない遥花をリングに上げたことには変わりないからな」
 胸の辺りが温かい。心臓が鼓動を打つたびに気持ちよく感じられる。
 あたしはボクシングが好きじゃない。その思いは本心なんだろうか・・・。
 遥花は胸に手を当てる。
 あたしはボクシングを・・・。

 世界チャンピオンという言葉に反応して、遥花は足を止めた。電気屋の店頭にある大きなテレビからの音だった。アナウンサーがニュースを読み上げている。世界チャンピオンの前田明人さんが引退を表明したニュースだった。
 ニュース番組でボクサーの引退が報道されることは珍しい。多くのボクサーが人知れず引退していく。日本チャンピオンクラスでもそうだろうし、女子ならなおのことそうだ。
 ニュースが代わり、遥花はその場から離れた。駅までの道を進み、赤信号の横断歩道で足を止めた。
「遥花ちゃん」
  聞き覚えのある声。昔、同じ体験をしたことがある。それは一年前のこと。遥花は後ろを振り向いた。
「橘君・・・」
「久しぶりだね。どこに行こうとしてるの?」
  一年ぶりに会うユキトは前と変わらぬ穏やかな表情をみせる。
「お茶の水。友達とこれから会うの」
「そうなんだ」
「橘君は?」
「後楽園ホールだよ。町田選手の試合だけは一度見ときたくてね」
「研究熱心だね」
「ボクシング以外に趣味がないだけだよ」
 そう言ってユキトは小さく笑った。
 信号が青になり、横断歩道を進む。渡りきった後も二人は並んで歩いた。ユキトの行き先が後楽園ホールなら駅まで同じ道だ。
 遥花はユキトの顔を見た。
「エリカの試合、残念だったね・・・」
「うん、後少しだったんだけど・・・」
 ユキトはこちらを見ずに言った。沈んだ思いが声から伝わってくる。
 三ヶ月前、エリカは世界タイトルマッチに挑戦した。五度も防衛しているチャンピオンに善戦をしたものの、八ラウンドに二度ダウンを奪われてKO負けに終わった。それから一ヶ月後、タイトルマッチで負ったダメージが原因でエリカが網膜剥離になったという情報を父から知らされた。つまりそれは―――。
「エリカの目の怪我は大丈夫なの?」
「手術には成功したんだ。日常生活を送る分には問題ないよ。でも、もうリングには上がれない・・・」
 そう言ってユキトは息をついた。
「そう・・・」
 遥花も息をつく。
「エリカはまだ闘いたがってる?」
「まあね。次闘ったら間違いなく勝てるって言ってるくらいだから」
「闘いたくても闘えないんだね・・・」
 遥花が呟いた。
 二人の間に沈黙が続く。湿った空気を変えたくて遥花は違う話をふった。
「今は誰を教えてるの?」
「いや、実は今はトレーナーをやってなくて」
「えっ・・・」
「西園ジムを辞めたんだ。けじめをつけなきゃと思ってね。エリカが引退することになったのはトレーナーだった僕の責任だから」
「辞めるまでしなくたって・・・」
「いや、これくらいしないと。自分の時の反省を活かせなかったから、もう一度トレーナーを一から勉強したい思いもあったんだ」
「橘君は変わらないね」
 遥花はユキトに笑みを向ける。ユキトの純粋な気持ちに触れるとほっとする。
「そう?」
 ユキトが照れ臭そうに返した。
「どんなに辛いことがあっても絶対にぶれないでいられる」
「そんなことないよ、人がいないところじゃ泣き言ばかり言ってるよ」
「橘君が?そうなの?」
「心の中じゃね」
 ユキトが口元を崩した。
「そんなのあたしはしょっちゅうだよ」
 遥花もくすっと笑った。
「じゃあ今は別のジムでトレーナー?」
「それがなかなか見つからなくて。トレーナー求職中だよ」
 ユキトは後頭部を撫でた。
 だったら、うちのジムにこない?
 ふとよぎる思い。ずっと言いたかった。臆病で言い出せず苦しい思いをしてきた。でも、それはたぶん昔の自分の声なのだと思う。
 遥花は改めてユキトに顔を向ける。
「あたし、またリングに上がることにしたの」
「えっホントっ、それは良かったよ」
 ユキトが嬉しそうに笑顔をみせた。
「今度の試合は復帰じゃなくて、デビュー戦みたいな気持ちでリングに立てると思うの」
 遥花の言葉にユキトがきょとんとした目をする。
 新しく闘う理由ができた。それは誰のためでもなく自分のため―――。だからもう自分の気持ちに迷わない。
「やっとボクシングを好きになれたから」
 そう言って遥花は笑みを浮かべた。

 おわり
小説・リングに消えゆく焔(ほのお) | コメント(0)

本日の更新

2016/08/09 Tue 20:31

こんばんわ、へいぞです。

今日の更新は「リングに消えゆく焔(ほのお)」の第5話です。
物語は佳境に入りました。次回で最終話になります。

拍手ありがとうございました。コメントには返信させていただきました(^^)
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